「夜回り猫」深谷かほるさんの猫漫画で時々涙腺ゆるむ

夜廻り猫 1 今宵もどこかで涙の匂い
夜廻り猫 1 今宵もどこかで涙の匂い

 

この漫画を見つけたのは、偶然でした。ネットで最近の猫の話題を読んでいた時、この独特の猫の絵をたまたま見つけると、「深谷かほるさんが、毎日ツイッターに載せていた漫画に多くの人から声が寄せられ、継続の力となった」とありました。

アマゾンの書評が116件もあり、感動した人が多そうだと予測できたので期待感が上昇、果たしてその通り星5つが107もあるという高評価。

その中の最初に載っているカスタマーレビュー

涙の匂いをキャッチしては、困っている人に声をかける猫の遠藤平蔵。老若男女問わず、涙の匂いがすれば
誰からも頼まれてないのにお世話を焼いてしまう。そんな彼の様子を描いた作品。描きおろし1話を加えた、
全102話収録。

本作は、作者の深谷さんが、ツイッターに夜な夜なアップされていた漫画が話題となり単行本化された物です。
貧困、シングルマザー、独居老人など、社会問題を背景にした、一種の「生き辛さ」を感じる人々に対し、平蔵が
暖かく手を差し伸べ、暖かく見守る。何度も読むうちに、今作はメッセージ性があり、とても深い作品だと感じ
ました。そして、平蔵の心深さ、そして安心感が作品としての奥深さに繋がっています。

最後に、深谷さんのインタビューを引用しておきます。
「平蔵のように、報われないに決まっているのに他人に親切にする人も世の中には少なからずいますが、彼らには
あまり陽が当たっていない……。私自身、やらなくてもいい親切をあえてやってくれる人の存在に心から感謝して
いるし、励まされます。そういう人のことを描いておきたいんです」

これを読むと、購入に至るまでには時間は10秒足らず。直ぐに読むために、kindle版を購入。

最初は思った程じゃないと感じた・・・でも

 

1作目は、漫画もやや雑で、おそらく思いついてツイッターに載せてみたんじゃないかなというレベルで、ちょっとがっかり。漫画家さんということも知りませんでした。

ところが、作品がすすむにつれ丁寧に描かれるようになり、内容は私にとって当たり外れはあるものの、ところどころの作品でうるっと来る漫画でぽつぽつ出てきました。

それほどでもないと感じた漫画も、読み返すとそれなりの味わいがあるかもしれない、自分が生きてきて軽く感じていたけど、本当は大事なことだったかもしれないという気持ちが時々湧き出すようにもなった感じですね。

うるっと来たのは、安っぽいお涙ちょうだいとも違い、猫の世界も人間の世界も同じように厳しい世界として描かれてある中で、夜回り猫「遠藤平蔵」は夜回りをしながら涙の匂いのするところに出かける。

たとえば漫画はこんな感じです。

夜回り猫

そこで起こる様々な人間たちや猫や犬に、よけいなお節介ではなく関わっていく。救いは無いかもしれないし、あるかもしれない。あっても無くても、背中に傷の絶えない遠藤平蔵は今夜もこの冬一番の厳しい寒さの中を一命を賭して、「涙の匂い」を探している。

あとは、ご自分で読んでください。漫画など2度読むことはまず無い私に、何度か読みなおそうという気にさせている事だけは確かです。

それにしても、夜回り猫「遠藤平蔵」の胸に抱かれている「片目」の猫が気になりませんか。なぜ片目になったのか、なぜ命が助かったのか、なぜ平蔵の胸に抱かれているのか、気になった方は是非読んでみて下さい。

最近本はkindle版を購入することが多いです。かさばらずどこにでも持っていけて、隙間時間が活用できるでしょ。感動した言葉やもう一回読みたい箇所などをメール添付したり、しおりを入れたり、マークしたり自由にできるので、思っているよりも遥かに使いやすいです。

私が使っているのは、 Fire タブレット 8GB、ブラック
Fire タブレット 8GB、ブラック

この中に20冊近くの本を入れて読んでます。(読み切れてませんけど)

アマゾンプライムに入っているので、半額でした。