野良猫は冬の寝床をどのようにして凌いでいるの?冬を越せない猫達

我が家で寒さを凌ぐ野良猫

野良猫は身近な存在。寒さに弱い野良猫に冬の寒気を防げる寝床を作ってあげたい気持ちになることもありますよね。

 

御存知の方も多いと思いますが、もともと猫は気温の高い砂漠地帯などで生活していたため、暑さには比較的強く、寒さに弱い動物なのです。

 

四季がある日本の野良猫達は、どうやって寒い冬を凌いでいるのでしょう。

写真は、我が家のデッキにいる野良猫です。どうもこのデッキの下で冬の寒さを凌いでいるようです。

寒さを凌ぐ場所としては、車の下、側溝の中、空き家、屋根つきの車庫がある場合なら、隅に置いてあるボックスやタイヤの間、デッキの下等で、「野良猫の寝床になっていて困る」という話をよく聞きます。

 

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冬を越すための知恵と体力がなければ死ぬ運命

 

我が家でも、最近デッキの下においているタイヤの陰の目立たないところで寒さを凌いでいるようです。

 

でも2方向が開いているので寒いはずです。昨日のこと、そのあたりから、悲しげな鳴き声が大きく響きました。寒いんでしょう。

地域猫の場合は、餌を与えている方の近所に居たり、普段は不仲の野良猫達も、冬は猫同士で寄り添いながら防寒対策をしていることが多くなるようです。

ダンボールに寄り集まっている野良猫

 

上の写真はよそのオタクで勝手口の屋根の下にダンボールを置いていて、そこに沢山の野良猫が体を寄せ合っているところです。

割と小さな猫達なので相当寒いはず。成猫でさえ乗り切るのが大変な冬に、野良猫の子猫は冬どうなってしまうのでしょう。

野良猫の子猫のほとんどは冬を越す前に寒さで死んでしまい、運よく春を迎えた子猫も、寒さや飢えが原因でほとんどが3年ほどで死んでしまうそうです。

そういえば、冬の間、子猫の里親募集は見かけませんし、「冬生まれの子猫は弱い」って聞いた事もあります。

 

 

野良猫に冬の寝床を用意する

 

私たちにとって野良猫は身近な存在になっています。飼っている訳でも、エサをやっている訳でもないけれど、居ついている野良猫に「せめて寒い間だけは寝床を用意しよう」と思っている人も多いでしょう。

犬小屋の利用

 

一番利用出来るものは犬小屋。中に猫用ベッドを置いたり毛布を敷いたりして防寒すると、狭い所が大好きな猫にとっては結構快適です。

猫は用心深いので、そう簡単には入りませんから、野良犬、人間、他の猫に襲われないように、安全が確保出来、風が当たらない場所に置いてあげましょう。

また、地面からの冬の冷気を防いだり、湿気対策のためには、高くなっている場所を選んでください。気に入ってくれた場合、冬の間入ってくれます。

 

ダンボールの利用

 

 

我が家も凍てつく冬の寒さに、時々顔を見せる写真の野良君がかわいそうで、冬の間だけ寝床を提供することにしました。

 

雨がかからないように、厚い板を上に斜めにたてかけた下に水に濡れないように、台を置いて厚い敷物を入れたダンボールを置いてみたんです。

 

1週間もすると、一番上の写真の猫がそこに居心地良さそうにいました。せめて冬の厳しい寒さぐらいはという気持ちからなので、冷たいようですが餌はやりません。

 

毎日いるわけではないので、寒い夜を過ごせる場所が何箇所かあるんでしょうか。

 

少し懸念があるのは、我が家の猫と何らかあれば病気をウツサれたりケガをすること。他の野良猫もここに来て寒い間一緒に寝る可能性もあること。

 

 

屋根があって、雨が当たらない所なら段ボールもアリでしょう。
大きさとしては、猫が丸くなれるくらいは必要なので、入り口側が30~40cm、奥行き40~45cm、高さ30~40cm程度を目安に、入り口は、20cm位にして、外敵や寒気を防げる造りにして下さい。

 

寒さ対策の為にヒーターなどの電化製品を野外で使用することは危険です。湯タンポあたりが良いと思います。

 

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冬になって野良猫が住み着いたらどうするか

 

野良猫や子猫が住み着いてしまった場合、助けてあげたいという気持ちになるのは、当たり前。

しかし、野良猫を保護する前に、考えなくてはいけない事が幾つかあります。

 

家で飼う事が出来るか
里親探しをする事が出来るか
保護猫の病院代やご飯代の心配

 

野良猫に対する選択肢は4つ。

 保護して家で飼う。1番の理想です。

 

 野良猫=野生で、捕獲もできないほど警戒する野良猫もいますし、諸事情で保護する事も飼う事も出来ない場合もあります。涙ながらに無視して放置せざるを得ません。

 

 野良猫を保護したものの、自宅で飼育困難な場合、保健所などの公的機関で保護猫を引き取ってくれます

しかし、一定期間内に飼い主が見つからない場合は殺処分の可能性があります。

目の開いていない子猫や離乳していない子猫の場合、保健所では面倒を見る事が出来ないので、すぐ殺処分される可能性があるのでお勧め出来ません。地元の動物保護団体に連絡してみて下さい。

 

 SNSやインターネットの里親募集投稿サイトに投稿して自分で里親探しをするのも一つの手段です。

動物病院やペットショップなどでも、里親募集のポスターを貼らしてくれます。
里親が決まらない間は、猫の世話やトイレなどの躾をする事が必要です。

さらに、動物病院で健康状態、感染症の検査、予防接種をしておきましょう。

野良猫を保護した際にかかる動物病院の費用は、動物病院や内容によって変動しますが、初診料1000~3000円、ノミやダニの駆除2000円、検査などで5000~10000円程度です。初めに検査を行っておくと安心出来ます。

 

トルコの猫は雪の中でも元気いっぱい

 

まとめ

  • 野良猫の寒さへの抵抗力は個体差があり、高齢になるに従ってだんだん寒さに弱くなっていきます。

  • 野良猫の子猫の場合はさらに寒さに弱く、ほとんどは冬を越す前に寒さで死んでしまうようです。

  • しかし、野良猫は冬になると温かい場所を探し、猫同士で寄り添いながら寒い冬を凌ぎます。

  • 野良猫はたくましい。自分たちなりに考え一番居心地の良い場所を選んで越冬しているのです。

  • この記事は2017年の1月に書きました。現在は2017年の12月末。また冬がやってきました。あの野良君の寝床は用意してあるんですが、姿を見せません。死んでしまったのでしょうか。野良猫にとって冬を越すのは本当に大変なことです。

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